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 F37fc642e7ac0bf345e6a0d28e497e68 @tarosa0001 
 2018年02月19日に更新

 【超初心者向け】Struts2超入門 - 2018年版

 JavaEclipseWebstruts2Servlet,JSP

 2

* はじめに [#s08ac405]
  レガシーという人もいるかも知れませんが、Struts2の入門編の記事です。

  最近ではクライアントサイドの新しい技術も発展し、Struts2はおろか、サーバサイドの技術そのものがレガシーという人もいるかも知れません。

  しかしながら、現役で動いているものにぶつかってしまったときは、どうしても理解が必要なものです。
  筆者は最近そんなパターンにぶつかって、頑張って勉強しました。

  HelloWorldを作ろうとした時、中々すべてをカバーする文献が見つからず苦労したので、その時の備忘を兼ねて今回の記事を執筆します。

  Struts2は、レガシーと言われても、割とバージョンアップが盛んなようで、まだ新しくなり続けています。
  一旦、今回の記事執筆時点で最新のバージョンを使用して、Struts2の開発環境が構築できるものを、HelloWorldを通じて紹介していきたいと思います。

* 1. Strutsとは [#eee39380]
 Javaで実装するMVCモデルを採用したWebアプリケーションフレームワークです。
 MVCモデルとは、Model(データ)、View(画面)、Controller(業務ロジック)を分離して実装しようという考え方です。
 ただし、Struts2にはVとCを分離する機能はあっても、MをCから分離する機能は提供されていないので、そこは別にORマッパなどを導入して実現することが多いです。

** 1.1. Struts2の生い立ち [#pe731458]
 以前、Strutsというフレームワークが存在し、一世を風靡した時代がありましたが、Struts2は根本的には別物です。
  元々の開発経緯も全く別物で、「WebWork2」という名称で開発されていて、Strutsのサポート終了とともに、その名称がStruts2に変更されたというもののようです。

 Struts2は現在もまだサポートが続いており、新しいバージョンも割と頻繁にリリースされています。

** 1.2. Struts2導入のメリット [#qdd34933]
 少し話がそれましたが、企業システムなど、大規模なWebアプリケーションにStruts2を導入することで飛躍的に生産性が向上できます。
 また、Struts2に限ったことではありませんが、フレームワークを導入することで、開発者のクセによる実装方針の違いなどを吸収し、平準化すことができます。
 ただ、導入に手間がかかるので、小規模の開発には向かないと筆者は考えています。

* 2. 開発環境構築 [#f14b47d1]
 これから、Struts2でHelloWorldを実現するための、開発環境を構築していきます。
  構築方法には、3通りあります。
+ 1.自力で構築
+ 2.Mavenで構築
+ 3.公式の空プロジェクトを使用

 今回は、自力で構築します。

 2は、まずMavenを勉強する必要があることと、環境によっては使用できないこともあります。
 3は、使おうとしても、デフォルトの状態からエラーで起動できないので、使うくらいなら自力で構築したほうが早いです。
 ※個人的にはちゃんとエラーのないものを提供してほしいと思ってます…

 よって、手を動かして覚えることも兼ね、自力で構築しましょう!

** 2.1. Eclipseプロジェクトの作成 [#aebea814]
 筆者は基本開発には統合開発環境を使用します。
 Java系の開発では基本Eclipseを使用すると思いますが、今回もEclipseを使用します。

 筆者が使用している環境は「Eclipse4.4(Luna)」です。
 Eclipseのバージョンは同じでなくてもできますので、読者の方々は手近なものを使用してください。

+ ①ファイル > 新規 > その他 > Web > 動的Webプロジェクトを選択し次へ進みます。
 p1.jpg

+ ②次の情報を入力して次へ進みます。

 設定項目

 設定値

 プロジェクト名 Struts2HelloWorld
 ※プロジェクト名は自由に決めていただいて構いません 
 ターゲット・ランタイム Tomcat8 (Java8) 
 動的webモジュールバージョン 3.1 
 構成 Tomcat8 (Java8)デフォルト構成 

 p2.jpg

+ ③フォルダーの追加で「resources」フォルダを追加して次へ進みます。
 p3.jpg

+ ④web.xmlデプロイメント記述子の生成にチェック入れ、完了します。
 p4.jpg

+ ⑤次の画像のようにプロジェクトができれば、プロジェクト作成完了です。
 p5.JPG

** 2.2. Struts2の導入 [#m2cb44e1]
 作成したプロジェクトにStruts2を導入します。

*** 2.2.1. Struts2のダウンロード [#b6c9c7d5]
 こちらからStruts2をダウンロードします。
  本記事執筆時点で最新は、「2.5.14.1」のようです。
 HelloWorldでは使用しませんが、サンプルアプリケーション付きの「struts-2.5.14.1-all.zip」をダウンロードします。
 また、後で必要になるので、「log4j-core-2.9.1.jar」を別にダウンロードしておいてください。
 p6.jpg

 「struts-2.5.14.1-min-lib.zip」は最少構成でのStruts2の空プロジェクトです。
  筆者の環境では、最初からエラーで起動できませんでした。
  解決するのも面倒くさかったので、筆者は最初から自力で構築しましたが、こちらをうまく使えるようにできたというかたは、コメントいただけると幸いです。

*** 2.2.2. 必要ライブラリの配置 [#hf4cdeef]
 プロジェクトにStruts2を導入します。
 ダウンロードしたstruts-2.5.14.1-all.zipを解凍し、libフォルダから以下のjarファイルを「プロジェクトルート/Struts2HelloWorld/WebContent/WEB-INF/lib」フォルダにコピーします。

 ファイル名

 備考

 commons-fileupload-1.3.3.jar  
 commons-io-2.5.jar  
 commons-lang-2.4.jar  
 commons-lang3-3.6.jar  
 commons-logging-1.1.3.jar  
 freemarker-2.3.26-incubating.jar  
 javassist-3.20.0-GA.jar  
 log4j-api-2.9.1.jar  
 log4j-core-2.9.1.jar 別にダウンロードしたjarファイルです。 
 ognl-3.1.15.jar  
 struts2-core-2.5.14.1.jar  
 xmlpull-1.1.3.1.jar  
 xpp3_min-1.1.4c.jar  
 xstream-1.4.10.jar  

 こちらがStruts2を動かす上での最少ライブラリ構成です。
 p7.JPG

*** 2.2.3. 設定ファイルの配置 [#ld5d5a1c]
 「/Struts2HelloWorld/resources」にStruts2の設定ファイルである、「struts.xml」を作成します。

 余談ですがStruts2では、ゼロコンフィギュレーションと言って、XMLによる設定ファイルはなくてもアプリケーションを実装できます。
 しかし、開発者はXMLが好きなのかStruts2を導入していても、筆者が見てきたケースは大体XMLが書いてあります。
 アプリケーションの設定が、このファイルだけみれば分かるという利点はあるものの、わざわざ設定ファイルを書く手間を考えれば、ないものはないに越したことはないと筆者は考えています。

 特にStruts2では、冒頭でも述べたとおり、SpringやORマッパといったほかのフレームワークと組み合わせて使うことが多く、フレームワークごとにXMLによる設定ファイルが必要なので、管理すべきXMLがむちゃくちゃ増えます。
 そのXML地獄から開発者を解放してくれるためのゼロコンフィギュレーションのはずですが、なぜか利用されてません(笑)

 長くなりましたが、今回はより多くのケースに合わせ、設定ファイルも一緒に書きます。
 コメントも一緒に記載していますが、今のところは読み飛ばしてください。

 ■struts.xmlの記載内容
  <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
  <!DOCTYPE struts PUBLIC
      "-//Apache Software Foundation//DTD Struts Configuration 2.0//EN"
      "http://struts.apache.org/dtds/struts-2.0.dtd">
  <struts>
      <!-- アクションのパッケージ定義 -->
      <package name="default" extends="struts-default">
          <!-- Hello worldのサンプルアクション -->
          <action name="hello" class="sample.HelloWorldAction" method="execute">
              <result name="success">/view/sample/HelloWorld.jsp</result>
          </action>
      </package>
  </struts>

 もう一つ、ログ出力ライブラリである「log4j2」の設定ファイル「log4j2.xml」を配置します。

 ■log4j2.xmlの記載内容(コメントの部分は任意に復活させてください)
 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
 <!DOCTYPE configuration>
 <Configuration status="off">
     <!-- ログに使用するAppenderの設定 -->
     <Appenders>
         <Console name="STDOUT" target="SYSTEM_OUT">
             <PatternLayout>
                 <pattern>[%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss.SSS}], %-5p, %t, %c, %m%n</pattern>
             </PatternLayout>
         </Console>
         <RollingFile name="FILE" fileName="./log/appLog.log" filePattern="appLog-%d{yyyy-MM-dd}-%i.log">
             <TimeBasedTriggeringPolicy />
 <!--            <SizeBasedTriggeringPolicy size="100MB" /> -->
             <DefaultRolloverStrategy max="3"/>
         </RollingFile>
     </Appenders>

     <!-- 出力に使用するロガーの設定 -->
     <Loggers>
         <Root level="DEBUG">
             <AppenderRef ref="STDOUT" level="INFO"/>
 <!--            <AppenderRef ref="FILE" /> -->
         </Root>
     </Loggers>
 </Configuration>

 これは必要ありませんが、「struts.properties」というファイルを同フォルダに配置し、「struts.ui.theme=simple」と記載しておくとStruts2による自動スタイルシートタグ生成が抑制できるので便利です。

** 2.3 構成の確認 [#ff1ec868]
 ここまでで、Struts2の導入が完了しました。
  結構な量の作業をしたので、構成したプロジェクトのツリーを記載します。
 プロジェクトが以下のツリーになっていれば開発環境の構築は完了です。

 ■プロジェクトのツリー構成
 アプリケーションルート
 ├─src
 ├─resources
 │      log4j2.xml
 │      struts.properties
 │      struts.xml
 │
 ├─build
 │  └─classes    ※ここにはソース・フォルダに配置した資材と同じものが自動で生成されます
 │          log4j2.xml
 │          struts.properties
 │          struts.xml
 └─WebContent
     ├─META-INF
     │      MANIFEST.MF
     │
     └─WEB-INF
         │  web.xml
         │
         └─lib
                 commons-fileupload-1.3.3.jar
                 commons-io-2.5.jar
                 commons-lang-2.4.jar
                 commons-lang3-3.6.jar
                 commons-logging-1.1.3.jar
                 freemarker-2.3.26-incubating.jar
                 javassist-3.20.0-GA.jar
                 log4j-api-2.9.1.jar
                 log4j-core-2.9.1.jar
                 ognl-3.1.15.jar
                 struts2-core-2.5.14.1.jar
                 xmlpull-1.1.3.1.jar
                 xpp3_min-1.1.4c.jar
                 xstream-1.4.10.jar

* 3. アプリケーションの実装 [#nf0f48d4]
 開発環境の構築ができましたので、ここからはアプリケーション本体の実装に入っていきます。

** 3.1. トップページの準備 [#y577dfa4]
 アプリケーションアクセス時のトップページを準備します。
  今回はJSPを使って実装します。

 WebContentを右クリック > 新規 > JSPでダイアログを開きます。
 ファイル名に「index.jsp」と入力して完了します。
 p8.jpg

 ■index.jsp
 <%@ page language="java" contentType="text/html; charset=UTF-8" pageEncoding="UTF-8"%>
 <!-- Struts2のタグライブラリを使用可能にする -->
 <%@ taglib prefix="s" uri="/struts-tags"%>
 <!-- タイプ宣言はHTML5のものを使用する -->
 <!DOCTYPE html>
 <html>
     <head>
         <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
         <title>Struts2でHelloWorld</title>
     </head>
     <body>
         <!-- 入力フォームはStruts2のタグを使用します -->
         <s:form action="hello">
             <s:textfield name="name" />
             <s:submit value="HelloWorldページへ行く" />
         </s:form>
     </body>
 </html>

** 3.2. Actionの実装 [#td333f25]
 Struts2において、JSPからサブミットされた際など、Webアプリケーションの処理を担うクラスをActionと呼びます。
 Actionや、遷移先のページは、struts.xmlに定義しているのですが、その説明は後程行うので、現時点では、下記の通り実装してください。

 srcフォルダを右クリック > 新規 > クラスから、次の情報を入力して完了してください。

 入力項目

 入力値

 パッケージ sample 
 名前 HelloWorldAciton 

 p9.jpg

 ■HelloWorldAciton
 package sample;

 import org.apache.logging.log4j.LogManager;
 import org.apache.logging.log4j.Logger;

 /**
  * [HelloWorldのアクションクラス]<br>
  * <br>
  * @author tarosa0001
  */
 public class HelloWorldAction {
     /** ロガー */
     private Logger logger = LogManager.getLogger(HelloWorldAction.class);

     /** 名前 */
     private String name;

     /**
      * [アクション実行処理]<br>
      * HelloWorldを出力する処理を実行する。<br>
      * 実行するメソッドは、struts.xmlで指定したメソッド名を使用して実装する。<br>
      * Struts2ではアクションの処理結果でページの遷移先を決定するが、
      * 今回は"success"の固定文字列を返却する。<br>
      * <br>
      * @return
      */
     public String execute() {
         logger.info("入力されたパラメータは「{}」です。", name);
         return "success";
     }

     /**
      * [名前取得処理]<br>
      * 名前を取得します。<br>
      * Struts2がフォームに入力された値をパラメータとしてする際、
      * getterを使用するため、パラメータとして使用したい情報は、
      * Actionクラスのプロパティとして宣言しておき、getterを用意する。
      * <br>
      * @return 名前
      */
     public String getName() {
         return name;
     }

     /**
      * [名前設定処理]<br>
      * 名前を設定します。<br>
      * getter同様、ページ間で受け渡したい値はsetterを用意しておく。<br>
      * <br>
      * @param name 名前
      */
     public void setName(String name) {
         this.name = name;
     }
 }

** 3.3. 遷移先の実装 [#c9ce3f9f]
 トップページのボタンを押した際の遷移先を実装します。
 WebContentディレクトリ内にview/sampleフォルダを作成し、そちらに遷移先ページを配置します。
  配置ディレクトリ自体はWebContent内であればどこでもいいのですが、今回は上記ディレクトリとします。
 トップページと同様の手順でsampleフォルダ内に「HelloWorld.jsp」を追加してください。

 ■HelloWorld.jsp
 <%@ page language="java" contentType="text/html; charset=UTF-8" pageEncoding="UTF-8"%>
 <%@ taglib prefix="s" uri="/struts-tags"%>
 <!DOCTYPE html>
 <html>
     <head>
         <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
         <title>Hello Struts2 world!</title>
     </head>
     <body>
         <!-- メッセージの間に渡されたデータを表示します。 -->
         Hello Struts2 world, <s:property value="name" />さん
     </body>
 </html>

** 3.4. アプリケーション設定の更新 [#v09cef9d]
 ここまでで、アプリケーションの処理自体は実装完了です。
  最後に、実装したアプリケーションがStruts2アプリケーションとして動作するための設定を行います。

 プロジェクトのWEB-INF内に存在している「web.xml」を次のように変更してください。
 Struts2というよりは、Webアプリケーション自体の基礎知識になるので、web.xml自体の説明は省略します。

 ■web.xml
 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
 <web-app xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
     xmlns="http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee"
     xsi:schemaLocation="http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee/web-app_3_1.xsd"
     id="WebApp_ID" version="3.1">
     <display-name>Struts2HelloWorld</display-name>
     <welcome-file-list>
         <!-- アプリケーションルートであクセした時の表示ファイル設定 -->
         <!-- 必要はありませんが、今回はURLの入力間違いも防ぐため、index.jspのみとします。 -->
         <welcome-file>index.jsp</welcome-file>
     </welcome-file-list>

     <!-- Struts2のサーブレットフィルタ -->
     <filter>
         <filter-name>struts2</filter-name>
         <filter-class>org.apache.struts2.dispatcher.filter.StrutsPrepareAndExecuteFilter</filter-class>
     </filter>

     <!-- URLに対して使用するフィルタの設定 -->
     <filter-mapping>
         <filter-name>struts2</filter-name>
         <url-pattern>/*</url-pattern>
     </filter-mapping>
 </web-app>

** 3.5. 実装の完了 [#z1dd3d1a]
 web.xmlの設定も更新し、いよいよStruts2アプリケーションの実装完了です。
  確認のため、最終的なツリーを記載します。

 ■完成したプロジェクトのツリー
 プロジェクト・ルート
 ├─src
 │  └─sample
 │          HelloWorldAction.java
 │
 ├─resources
 │      log4j2.xml
 │      struts.properties
 │      struts.xml
 │
 ├─build
 │  └─classes
 │      │  log4j2.xml
 │      │  struts.properties
 │      │  struts.xml
 │      │
 │      └─sample
 │              HelloWorldAction.class
 │
 └─WebContent
     │  index.jsp
     │
     ├─META-INF
     │      MANIFEST.MF
     │
     ├─view
     │  └─sample
     │          HelloWorld.jsp
     │
     └─WEB-INF
         │  web.xml
         │
         └─lib
                 commons-fileupload-1.3.3.jar
                 commons-io-2.5.jar
                 commons-lang-2.4.jar
                 commons-lang3-3.6.jar
                 commons-logging-1.1.3.jar
                 freemarker-2.3.26-incubating.jar
                 javassist-3.20.0-GA.jar
                 log4j-api-2.9.1.jar
                 log4j-core-2.9.1.jar
                 ognl-3.1.15.jar
                 struts2-core-2.5.14.1.jar
                 xmlpull-1.1.3.1.jar
                 xpp3_min-1.1.4c.jar
                 xstream-1.4.10.jar

* 4. 実行 [#b087b502]
 さて、ここまでで実装と設定が完了しました。
 いよいよ、実装したアプリケーションを動かします。

** 4.1. Tomcatの準備 [#yb58b492]
 Webアプリケーションを動作させるためのサーブレットコンテナを準備します。
  今回は、Tomcatをサーブレットコンテナとして使用します。

+ ①ウィンドウ > ビューの表示 > その他 > サーバを選択し、サービューを表示してください。
 p10.jpg

+ ②表示されたサーバー・ビューの余白を右クリック > 新規 > サーバーを選択し、新規サーバーダイアログを表示します。
  「Tomcat v8.0 サーバー」を選択し、次へ進みます。
 p11.jpg

+ ③Struts2HelloWorldを追加して完了します
 p12.jpg
 ※Struts2HelloWorldが追加できない場合、プロジェクトの作成に失敗している可能性があります。
 プロジェクトの構成がTomcat8に対応しているか確認してください。

** 4.2. Tomcatの起動 [#b00626f4]
 Tomcatを起動します。
 サーバー・ビューに追加されたTomcatを右クリックし、開始してください。
 p13.jpg

 以下のような文字列がコンソールに出力されます。
  赤字で出てきますが、エラーではありません。

 ■コンソールの出力内容   ※警告は無視してください。
 警告: [SetPropertiesRule]{Server/Service/Engine/Host/Context} Setting property 'source' to 'org.eclipse.jst.jee.server:Struts2HelloWorld' did not find a matching property. [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: Server version:        Apache Tomcat/8.0.20 [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: Server built:          Feb 15 2015 18:10:42 UTC [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: Server number:         8.0.20.0 [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: OS Name:               Windows 7 [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: OS Version:            6.1 [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: Architecture:          amd64 [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: Java Home:             C:\Users\Nakajima\Desktop\Personal\スキルアップ\pleiades\eclipse\jre\jre [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: JVM Version:           1.8.0_40-b25 [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: JVM Vendor:            Oracle Corporation [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: CATALINA_BASE:         C:\Users\Nakajima\Desktop\Personal\スキルアップ\pleiades\sample\.metadata\.plugins\org.eclipse.wst.server.core\tmp0 [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: CATALINA_HOME:         C:\Users\Nakajima\Desktop\Personal\スキルアップ\pleiades\tomcat\8 [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: Command line argument: -Dcatalina.base=C:\Users\Nakajima\Desktop\Personal\スキルアップ\pleiades\sample\.metadata\.plugins\org.eclipse.wst.server.core\tmp0 [火 2 13 00:39:25 JST 2018]
 情報: Command line argument: -Dcatalina.home=C:\Users\Nakajima\Desktop\Personal\スキルアップ\pleiades\tomcat\8 [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Command line argument: -Dwtp.deploy=C:\Users\Nakajima\Desktop\Personal\スキルアップ\pleiades\sample\.metadata\.plugins\org.eclipse.wst.server.core\tmp0\wtpwebapps [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Command line argument: -Djava.endorsed.dirs=C:\Users\Nakajima\Desktop\Personal\スキルアップ\pleiades\tomcat\8\endorsed [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Command line argument: -Dfile.encoding=UTF-8 [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: The APR based Apache Tomcat Native library which allows optimal performance in production environments was not found on the java.library.path: C:\Users\Nakajima\Desktop\Personal\スキルアップ\pleiades\eclipse\jre\bin;C:\Windows\Sun\Java\bin;C:\Windows\system32;C:\Windows;C:/Users/Nakajima/Desktop/Personal/スキルアップ/pleiades/eclipse/jre/bin/../jre/bin/server;C:/Users/Nakajima/Desktop/Personal/スキルアップ/pleiades/eclipse/jre/bin/../jre/bin;C:/Users/Nakajima/Desktop/Personal/スキルアップ/pleiades/eclipse/jre/bin/../jre/lib/amd64;C:\Users\Nakajima\Desktop\Personal\スキルアップ\pleiades\java\8\bin;C:\gradle-4.0\bin;C:\app\Nakajima\product\11.2.0\dbhome_1\bin;C:\Windows\system32;C:\Windows;C:\Windows\System32\Wbem;C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\;C:\Program Files\WIDCOMM\Bluetooth Software\;C:\Program Files\WIDCOMM\Bluetooth Software\syswow64;C:\Program Files\Intel\WiFi\bin\;C:\Program Files\Common Files\Intel\WirelessCommon\;C:\Program Files (x86)\Justsystems\JSLIB32\;C:\Program Files (x86)\Sony\VAIO Startup Setting Tool;C:\Program Files (x86)\Common Files\Sony Shared\FeliCaLibrary;C:\Program Files\Common Files\Sony Shared\FeliCaLibrary;C:\Program Files (x86)\Common Files\Sony Shared\FeliCaNFCLibrary;C:\Program Files\Common Files\Sony Shared\FeliCaNFCLibrary;C:\Program Files (x86)\GtkSharp\2.12\bin;C:\maven\bin;C:\Program Files\nodejs\v6.10.2\;C:\cygwin64\bin;C:\Users\Nakajima\AppData\Roaming\npm;C:\ProgramData\Oracle\Java\javapath;;C:\Users\Nakajima\Desktop\Personal\スキルアップ\pleiades\eclipse;;. [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Initializing ProtocolHandler ["http-nio-8080"] [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Using a shared selector for servlet write/read [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Initializing ProtocolHandler ["ajp-nio-8009"] [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Using a shared selector for servlet write/read [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Initialization processed in 951 ms [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: サービス Catalina を起動します [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Starting Servlet Engine: Apache Tomcat/8.0.20 [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Creation of SecureRandom instance for session ID generation using [SHA1PRNG] took [117] milliseconds. [火 2 13 00:39:26 JST 2018]
 情報: Starting ProtocolHandler ["http-nio-8080"] [火 2 13 00:39:30 JST 2018]
 情報: Starting ProtocolHandler ["ajp-nio-8009"] [火 2 13 00:39:30 JST 2018]
 情報: Server startup in 4438 ms [火 2 13 00:39:30 JST 2018]

 「Server startup~」と出れば起動完了です。

** 4.3. アプリケーションにアクセス [#s3243793]
 ブラウザを起動し、以下のURLを入力し、Webアプリケーションにアクセスします。
  「http://localhost:8080/Struts2HelloWorld」

 すると、実装したindex.jspの内容が表示されます。
 p14.jpg

** 4.4. HelloWorldページに遷移 [#n3d32fa0]
 では、ここまで長々と実装してきたHelloWorldを実行します。
 テキストボックスに任意の値を入力し、「HelloWorldページへ行く」をクリックしましょう。

 おめでとうございます!テキストボックスの入力値が受け継がれ、HelloWorldが表示できました!
 p15.jpg

 Actionにログを出力する処理を実装しているので、受け渡したデータはコンソールに出力しているログで確認できます。

* 5. アプリケーションの説明 [#paa3cee6]
 皆様、お疲れ様でした。
 ここまでで、HelloWorldの実装が完了しました。
 ここからは、アプリケーションの説明をしていきます。

** 5.1. JSPとアクション [#n1adf639]
 Struts2では、MVCモデルを採用しています。
  多くの場合、View(画面)は、JSPを用いて実装し、JSPの各フォームやリンクなどの処理は、Javaを用いたクラスで実装します。

*** 5.1.1. Action [#q2737324]
 Actionとは、Struts2での業務処理を行うクラスです。
 JSPのフォームをサブミットしたとき、Struts2の機能により、Actionが呼び出されます。
 どのフォームでどんなActionを行うかは、formタグとStruts.xmlに定義します。

 今回、HelloWorldのActionは、ここで設定しています。

 <!-- formタグのaction属性で実行するActionを指定します。 -->
 <s:form action="hello">

 Struts2では、JSPで使用できるタグライブラリが提供されており、Struts2を使用してアプリケーションを実装する場合、多くはこのStruts2提供のタグライブラリを使用します。
 formをサブミットした時に使用するActionは、<s:form>タグの、action属性に指定し、Actionの具体的な設定は、Struts.xmlに記載します。
 Struts.xmlについては、後述しますので、そちらで詳しく説明します。

*** 5.1.2. 受け渡すデータ [#b036b00c]
 画面上で入力したフォームなど、次の画面やActionクラスで使用するデータは、Actionクラスにプロパティとして保持します。
 JSP上のタグに設定したname属性と一致する名称のプロパティを設定しておくと、Struts2の機能でフォームに対応したプロパティに値が設定されます。

 今回はindex.jspで入力した名前しか受け渡していませんが、ページが大きくなると受け渡すデータが増えます。
 そんな場合に、データを塊として保持するクラスが作りたい場合も出てくるでしょう。
 そんな場合は、name属性に「.(ドット)」をつけて「クラス名.プロパティ名」の形式で記載します。

 ■例:LoginInfoクラスのnameに値を設定する場合
 <s:textfield name="LoginInfo.name" />

** 5.2. Struts.xml [#scc47419]
 Struts.xmlは、Struts2の動きを制御する設定ファイルです。
 こちらには、先ほど説明したformタグでのActionの設定や、アプリケーションで使用する定数などを定義します。
  定数については、少ししか触れていませんが、struts.propertiesにまとめて記載することも出来ます。

 他にもいろんな設定がありますが、ここでではHelloWorldで使用したActionのみ説明します。
 Struts.xml中、HelloWorldのActionの設定はここです。

 ■HelloWorldのアクション設定箇所
 <!-- Hello worldのサンプルアクション -->
 <action name="hello" class="sample.HelloWorldAction" method="execute">
     <result name="success">/view/sample/HelloWorld.jsp</result>
 </action>

 Struts2では、Actionの名前、使用するクラス、メソッドを設定します。
  定義したAction内に、Actionクラスからの戻り値によって、次の遷移先を定義します。
  今回は、戻り値が"success"の場合しか定義していませんが、Action内の処理の結果によって遷移先を分けたい場合は、戻り値ごとに<result>タグを記載します。

 遷移先のJSPは、WebContentをルート(/)として、それ以降のツリーを記載します。
  遷移元のJSPからの相対パスでも設定できますが、ずれたりすることもあるので、アプリケーションルートからの絶対パスで記載する方がよいでしょう。

** 5.3. web.xml [#c466813b]
 web.xmlとは、Webアプリケーションの設定を記載するファイルですが、Struts2を使用する場合、Struts2用のサーブレットフィルタとマッピングを定義する必要があります。
 こちらは特に変わったことをしない限り、上述したweb.xmlの内容から変わることはありません。

* 最後に [#oea78781]
 ここまでで、Struts2を使用したWebアプリケーションのサンプルと、アプリケーションの説明はすべてです。
  今回はあくまでサンプルですので、本当に最少構成で実装しました。
  新規で一からStruts2アプリケーションを構築することは中々ないかもしれませんが、他にもいろんな機能があるので、興味がある方は是非試してみてください。

 EX. 参考Web
 今回の記事を執筆するに当たり、以下に掲載するWebページを参考にさせていただきました。

 ・2014年度版 Eclipse + Struts2 による Java Web アプリ開発入門
 http://www.cyokodog.net/blog/first-struts2/

 F37fc642e7ac0bf345e6a0d28e497e68

 @tarosa0001

 tarosa0001です。 いろんなところに散らばっている技術的ノウハウを、勉強したついでに集めて記載していきます。 よろしくお願いいたします。

  
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** その49 [#qb4493f3]
 # ログ設定のバージョン
 version: 1
 
 # フォーマッターの定義
 formatters:
   simple:
     format: "%(asctime)s - %(levelname)s - %(message)s"
 
 # ハンドラーの定義
 handlers:
   # コンソールにログを出力するハンドラー
   console:
     class: logging.StreamHandler
     level: INFO
     formatter: simple
 
   # ファイルにログを出力するハンドラー
   file:
     class: logging.FileHandler
     filename: example.log
     level: DEBUG
     formatter: simple
 
 # ロガーの定義
 loggers:
   # 特定のロガー (ここでは my_logger) の設定
   my_logger:
     level: DEBUG
     handlers: [console, file]
     propagate: no
 
 # ルートロガー (すべてのロガーに適用される設定)
 root:
   level: INFO  # ルートロガーのログレベル
   handlers: [console]  # ルートロガーに適用されるハンドラー


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